Vimについて

CLIで即座に起動できるVimの操作ができるように活用していきます。

【Vimとは】

もともとは、Unix系OSで標準的に使われていた「vi」というテキストエディタを
もっと使いやすく強化したものです。

【Vimの基本操作】

流れ

・Vimを起動する
　　ターミナルで：

vim ファイル名

（例：vim memo.txt）

Vimは普通のエディタと違い、「モード」を切り替えて使います。

モード	役割	例
ノーマルモード	コマンド操作するモード	コピー、貼り付け、検索、保存など
インサートモード	文字を入力するモード	iを押すと入力モードになる
コマンドモード	:から始まるコマンドを打つ	:w 保存、:q 終了など

1. 起動直後はノーマルモード
2. iキーを押すとインサートモード（文字入力できる）
3. Escキーを押してノーマルモードに戻る
4. :wqで保存して終了

【Vimコマンド集】

基本

操作内容	コマンド
ファイルを開く	vim ファイル名
編集開始（インサートモード）	i
ノーマルモードに戻る	Esc
保存する	:w
保存して終了する	:wq
保存せずに終了する	:q!
Vimを終了する	:q

移動操作

操作内容	コマンド
左に移動	h
下に移動	j
上に移動	k
右に移動	l
行の先頭に移動	0
行の最後に移動	$
次の単語に移動	w
前の単語に戻る	b
ファイル先頭へ移動	gg
ファイル末尾へ移動	G
指定行へジャンプ	:数字 例：:10で10行目へ

編集操作

操作内容	コマンド
現在の行をコピー（ヤンク）	yy
現在の行を削除（カット）	dd
カーソル位置から行末までコピー	y$
カーソル位置から行末まで削除	d$
貼り付け（ペースト）	p
取り消し（Undo）	u
やり直し（Redo）	Ctrl + r

検索・置換

操作内容	コマンド
文字列を検索（下方向）	/検索文字列
文字列を検索（上方向）	?検索文字列
次の検索結果に移動	n
前の検索結果に移動	N
文字列置換（ファイル全体）	:%s/旧/新/g
文字列置換（確認しながら）	:%s/旧/新/gc

行操作・画面操作

操作内容	コマンド
複数行選択（ビジュアルモード）	V（Shift + v）
選択モードでコピー	y
選択モードで削除	d
画面を上下にスクロール（半ページ）	Ctrl + d（下） / Ctrl + u（上）
画面を上下にスクロール（1ページ）	Ctrl + f（下） / Ctrl + b（上）

その他便利コマンド

操作内容	コマンド
複数ファイル同時に開く	vim ファイル1 ファイル2
ファイル切り替え	:n（次） / :prev（前）
ファイルを新規作成して開く	vim 新しいファイル名
Vimのヘルプを開く	:help